観戦ツアー苦戦=食の安全にテロ追い打ち−目標の6割、値下げも〔五輪〕
北京五輪の開幕が8日に迫ったが、観戦ツアーの売れ行きが芳しくない。2004年のアテネ五輪に比べ料金、日程とも半分程度で済むため人気が期待されたが、食の安全や大気汚染など中国を取り巻く問題が大きく影を落とした形だ。日本オリンピック委員会(JOC)が指定する公式旅行代理店の中には値下げに踏み切った社もあるが、追い打ちをかけるように新疆ウイグル自治区で起きたテロに、関係者は頭を抱えている。
2000年のシドニー五輪で約6000人、アテネで約3000人のツアー客手配実績があるJTB(東京都品川区)は、約70のツアーを用意。販売目標を1万人に定めたが、実際に売れたのは7月末までで6割強。しかも一般客は少なく、選手の家族など大半を関係者が占めているのが実情だ。同社担当者は「8月後半まで競技観戦ツアーはあるので、今後の動きを期待したい」と話す。
値下げに踏み切った代理店も出た。ANAセールス(港区)は、7月1日から女子バレーボール観戦ツアーを10万円値引きして19万8000円で販売。トップツアー(目黒区)も、安い便に振り替えるなどして15万円台のツアーをそろえた。しかしテロの影響もあり、反転攻勢は難しそうだ。
既に募集を締め切った近畿日本ツーリスト(千代田区)では野球、柔道、開会式などが好評だったが、全体では販売目標の6000人の3分の2程度にとどまった。同社担当者は「原因があるとすれば、食の安全、チベット問題、環境問題などが影響しているのではないか」と肩を落とす。
別の代理店の担当者は「ギョーザ中毒事件や四川大地震など良くない要因が重なり、予想以上の売れ残りだ。値下げは考えていないが、空席を避けるため売れ残ったチケットは取引先などに配りたい」とため息交じりに話した。
(引用:ライブドアニュース)
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